夢を追い続けたシュリーマン
「古代への情熱」で知られる考古学者のハインリッヒ・シュリーマンは「少年時代の夢を絶対に実現しよう」と類まれな決意の人だった。
トルコの「トロイの遺跡」の発見をはじめ、様々な発見で知られる。
世界的に有名な彼の偉業は、歴史を大きく塗り変えたとも言われている。
シュリーマンが八歳の時に「トロイ戦争」の物語にあこがれ、遺跡の発掘を誓ったされる。
貧困に苦しんだシュリーマンは高校も行けず、働きながら独学でまず英語を習得した。自ら編み出した語学習得法で、フランス語、スペイン語など十数か国語をマスターした。
「18か国語をマスターした語学習得法」
- 非常に多読する
- 翻訳しない
- 作文を書く
- 作文を先生に見てもらい訂正する
- 作文を暗記し多く音読する
- 必ず毎日一時間は学習する
このような方法で短期間で語学をマスターしていった。
努力の人
40歳を過ぎたころから発掘作業をはじめ、「トロイ文明」や「ミケーネ文明」が実在したことを証明したのである。
実は彼は、幕末の日本を訪れている。
そんなに遠い彼方の人物でもないのだ。
シュリーマン旅行記 清国・日本 という本になっている。
彼はもともと商人としてお金得てその財力で、長年の夢だった遺跡の発掘事業を始めた。
彼の夢の達成は世界から賞賛を浴びたが、国内の学者からは”素人学者”と非難を浴びせられた。嫉妬による中傷批判が巻き起こった。
閉鎖的な世界に風穴をあけると嵐が巻き起こるのである。
覚悟の人
シュリーマンは一歩もひかず世界を味方につけて前進したのである。
どういう覚悟で、決意で人生を生きたか?
覚悟のない人間に偉大な事業はなしえない。
シュリーマンは生きている間は、休もうとしなかったそうだ。
「人がどうであろうと、自分の決めた道を進むのだ」
ここに、彼の哲学があった。
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